プロポーズの思い出
今週のお題「2019年上半期」
こんばんは。みかんすけです。
2019年上半期はビッグでレアなイベントがありましたので自慢します。3年付き合った彼についにプロポーズされたことです。
2019年2月の三連休、山形県の銀山温泉に旅行に行きました。
高校生の頃、JRの広告だか何かのCMだかで見てからずっと行きたかった憧れの温泉街です。この温泉街、タイムスリップした?と勘違いするほど、大正浪漫でノスタルジックでモダンでレトロな大人気観光スポットなのです。特に、冬は雪が舞ってとても幻想的な景色になります。
話はさらに前に遡り、2018年8月のことです。
彼と「雪降る時期に銀山温泉に行ってみたいね。」という話になり、宿を調べはじめました。
「この宿良くない?」
「いいね、予約しようか。」
「その日にちは予約できませんだって…。もう完売してるみたい…。」
「じゃあこっちの宿にしよう。」
「え、こっちも完売してるよ…。」
以下、繰り返し。
冬の2月の宿泊が、夏真っ只中の8月時点で既に売り切れ続出なのです。さすが、大正浪漫でノスタルジックでナウでヤングな大人気観光スポットです。
もう来年の冬は諦める?再来年の冬にする?と、諦めかけていたとき、あることに気がつきました。
とある旅館のサイトは、当月含めて6ヶ月分の予約ができるシステムのようで、どうやら1日に次の1ヶ月分が予約できるようになるようです。
今は8月ですから、来年1月分まで表示されています。つまり、9月1日にならないと、2月の予約が取れないシステムでした。
というわけで、9月1日深夜0時にパソコンに張り付き、無事宿を予約しました。
それから5ヶ月ほど経った、2月前半。
インフルエンザが流行りはじめました。せっかくあんなに頑張って宿を予約したというのに、インフルエンザに罹って旅行に行けなくなったら最悪です。
マスクを常に装着、手洗いうがいも徹底し、アルコール除菌ジェルを持ち歩いて、何とかインフル菌の魔の手から逃れることができました。
職場で両隣の人が熱で休んだときは、ああ、終わったな、と思いましたが。
ついに、2月の三連休を迎えました。
銀山温泉街の散策を楽しみ、陶芸体験を楽しみ、美味しい懐石料理を楽しみ、夜も更けた頃、彼が何やら紙袋を持ってきました。その紙袋から取り出したのは、真っ白な陶器の箱。
彼は、「はい。」と言いながら部屋の机の真ん中に箱を置きました。
箱を開けてみると、中からキラキラ光る指輪が。
(え、ええプロポーズ!?)と驚き、彼の顔を見上げました。
「……。」
「……。」
「……。」
あれ?
普通こういう場面って、指輪とともに「結婚してください。」的なことを言われて、「はい、よろしくお願いします。」的なことを言う場面では?
私側としては「よろしくお願いします。」という準備は完全に整っていたわけですが、何も言葉がないのに「よろしくお願いします。」っていうのも、おかしいかなと思うじゃないですか。
「あの、お返事しますけど、何か言うことはない感じ?」と問いかけてみると、彼はこう言いました。
「……。けじめだから。」
ん?幽遊白書のエンディングってこと?
確かに私、1年前に同棲を始めたころから、ずっと「結婚しようよ~。」とか、「結婚する気ないの?」とか、「いつ入籍する予定だったっけ?」とか、「いつご挨拶に行く?」とか、彼を追い詰めてきていたわけです。
本当は結婚したくないけど、そろそろ逃げ切れなさそうだし仕方ないと、後ろ向きなプロポーズなのかな、と考えてしまいます。
でも、夜眠っているときにこっそり指のサイズを測って、宝石店に出向き、指輪を用意してくれていた彼。ずっと楽しみにしていた旅行に合わせてサプライズしてくれたのです。
後ろ向きなら、こんなに大変なことしないと思います。とても幸せな気持ちになりました。
その後の旅行の感想ですか?
正直に言うと、観光するより早く帰って結婚式場の下見に行きたい気持ちでいっぱいでした。なのであんまり覚えてません。
ただのノロケ話でスミマセン。それでは、このブログを読んでくださった皆さまに幸多からんことを!うふふふふ。